里山のようちえん


「やってみよう!」

「話しあおうよ」 

「次はこうしてみようか」

築80年の古民家が園舎で、竹林広がるフィールドが園庭の、園児15名の里山にある小さなようちえんのあちらこちらで聞こえてくる子ども達の声。


その日の出会いであそびが生まれ、

安心して自分の考えを伝え合い、

思った通りにいかなくたって、いつの間にか笑顔で次に進んでる


自分を大切に

周りを大切に

喜びを持ってこの世界を歩んでいく


そのための心の根っこをこの里山で

ぐんぐん、ぐんぐん伸ばしてほしい


そんな想いが詰まったようちえんです。

【にじいろタペストリーの保育の三本柱】

子ども達の健やかな育ちを応援する三つの柱


森のようちえん

わらべうたと昔話

シュタイナー教育

【森のようちえん】

春になったらホトケノザが東の方から咲き始め、春を告げてくれること

オタマジャクシが姿を変えながら成長していくこと

あんなにたくさんいたバッタ達が季節の移り変わりとともに姿を見せなくなること

水神池に張られた氷は、どんなに大きくてもあそんでいるうちになくなってしまうこと


子どもたちは里山での毎日の暮らしのなかで、季節の巡りや命の尊さ、自然の恵みについて体感し、生きる知恵や感謝の気持ちや思いやりの心などたくさんのものを里山からのギフトとして受け取っています。

【わらべうたと昔話】

♫いろはに こんぺいと 上か下か真ん中か

♫だるまさんが ころんだ


日が暮れるまであそび、

お互いが見えなくなるまでバイバイを伝えあう。

そこにはたっぷりとした時間と、いつもの仲間と、変わらぬ空間がありました。


ルールを守ること、お互いを認めること、「次こそは」と知恵をしぼること・・・あそびながら子ども達は育っていくもの。

主人公が頼もしく自分を生きる昔話もまた子ども達の成長を後押ししてくれる。


昔から大切にされてきた時間が、里山に流れています。

【シュタイナー教育】

体・心・頭のバランスを大切に、自分の意思を持って自由に生きる人を育てるシュタイナー教育。人の成長を7年周期で捉え、人が生まれて最初の7年は、体(器)作りを大切にする時期。

里山、室内と異なる環境で、自由あそび時間をたっぷり取り、子ども達が自ら「やりたい!」と思うことに没頭できる環境を整え、なりたい自分になるための体作りを応援しています。


【お昼ごはんについて】

昔ながらの製法で作られた「本物」の調味料や、自分たちで育てたお米や種麹から仕込んだ手作り味噌を使って調理しています。

鹿児島県内の野菜や有機野菜を中心に、自分たちで種を繋いで育てた野菜も食卓に並びます。

【月】一汁一菜ごはん 

    ご飯、自家製味噌の味噌汁、季節の小鉢 

【火】table dishさんのお弁当 

【水】にじタぺごはん

   郷土料理や丼、麺類などと季節の小鉢  

   子ども達と一緒にご飯を作ります

【木】・【金】お弁当持参

【一日の流れ】

8:30~  登園受け入れ

9:00~  朝のお集り

        午前中の活動(基本的に里山あそび)

11:00ごろ  着替え

        お昼ごはん

13:00~   午後の活動(基本的に室内あそび)

14:00~   おやつ

14:30~      お集り、ろうそく時間

15:00~    降園

~17:00      お預かり (100円 / 30分)

【年間行事】

4月 入園式、保護者会、春の親子遠足

5月 健康診断

6月 田植え

7月 七夕、プール開き、夏祭り

8月 お泊り会(年長)、夏休み(お盆前後約2週間)

9月 十五夜お月見会

10月  稲刈り、交通安全教室、健康診断

11月  森の親子遠足 (縄文の森)

12月  クリスマスご飯、冬至餅つき、冬休み(年末年始約10日間)

1月 どんど焼き、鏡開き

2月 節分豆まき、親子で味噌作り

3月 ひな祭り、春のオイワイマルシェ(春分の日)、卒園式、春休み(3月末約1週間)

【持ち物】

◆毎日持ってくるもの

・着替え 3組 ・肌着&パンツ 3組 ・靴下 3足 ・ビニール袋 3つ

・バンダナ 1枚 ・お手拭きタオル 1枚 ・歯ブラシ&コップ 1組 ・水筒(水かお茶)

・ポケットティッシュ 1つ ・ランチョンマット&お箸セット ・おけいこバッグ

◆園に常備するもの

雨靴、レインウェア、帽子、防災グッズ(園指定)

【認可外保育施設 里山のようちえん にじいろタペストリー】

運営:合同会社TKR(Travel  Kindergarten  Rainbow)

活動:月曜日~金曜日 

休日: 土・日・祝日 

           長期休み 夏(お盆前後 約2週間)・冬(年末年始 約10日間)・春(3月末 約1週間)

対象年齢:3歳・4歳・5歳児

定員:15名(3歳・4歳・5歳児 各5名ずつ)

スタッフ:園長1名 保育士3名 保育スタッフ1名 調理師1名

開園時間:9時~15時(水曜日以外は、17時までお預かり保育 有)

【入園料、保育料、諸経費等】

入園料:30,000円

保育料:月額39,000円(保育無償化対象)

給食費等:月額5,000円(おやつ代含む)

振り込み:毎月25日に口座振替にて

【場 所】

〒899-4301

鹿児島県霧島市国分重久143

バス停/岩戸公民館から徒歩3分 JR/国分駅から車で約10分 徒歩約50分

◆カーナビでは住所で正しく案内されない可能性があるため『岩戸公民館』で検索してください。

【お問合せ】

電話:090-4471-6211

mail:nijitape@gmail.com

Instagram・Facebook ぜひご覧ください。

【保護者さん達の活動】

◯保  護  者  会  :三役(かけはしさん&ポシェット係)を中心に、1年間を通して、親子行事や縦糸時間、日々の保育などスタッフとともに、子ども達へ縦糸をしっかりとはって下さる、心強い存在。


◯縦  糸  時  間  : 保護者さんに保育のなかに入っていただき、絵本の読み聞かせ、わらべうた、手仕事などのサポートしていただく時間。保護者さん企画で、子ども達に伝えたいこと、一緒にやりたいことをやってみる場にも。

  

◯えんがわ時間 : 自由参加の保護者交流会で、手仕事をしたり、お茶を飲みながらおしゃべりしたり、講師の方を呼んでお話会をしたり・・・と古民家でゆったり過ごす集い。


◯OZ(オズ)の会 :お父さん達を中心に、にじタペのフィールドにある竹を使った遊具作りや竹の流しそうめん作り、フィールドの管理など、里山という自然環境ならではの保育のサポートをして下さる、頼もしい存在。

ー保護者さんの声ー

【在園児 年中児さん お父さん 】

 みなさん、「イーハトーブ」ってご存知ですか?自然と人間との共生を作品の根底に描いてきた詩人・宮沢賢治の造語で、「心の中の理想郷」を指す言葉です。にじいろタペストリーは、わたしにとって(もちろん娘もね)、まさしくイーハトーブのような場所。自然豊かな里山のフィールドに、たくさんの生き物を育む水神池。昔ながらの古民家の園舎に、子どもたちを温かく見守ってくださる保護者さんに地域の皆さん、そして、子どもたちのありのままの個性を大事にして下さるにじタペのスタッフに囲まれて過ごす毎日。すこし昔までは当たり前だったけれど、当たり前じゃなくなってしまった、本当に豊かな環境がにじタペにはあります。そこで、子どもたちが生き生きと毎日を過ごしてくれること、こんな幸せなことはないと感じています。自然と人、たくさんのいのちと愛情によって育まれていく娘の心の根っこ、これからどんな風に成長していくのか楽しみに思える、そんな素敵なようちえんがここにあります。  

【在園児 年中・年少児さん お父さん 】

子どもたちは、お米や畑での野菜づくり、自然の中での体と頭を思いっきり使った遊び等を通して、食べ物の成り立ちや自分たちの心と体、自然について楽しみながら学んでいます。また、先生方や他の保護者の方々等、関係する大人全員で子育てに取り組む環境が築かれています。保護者が子どもたちと共に遊びや制作を行う縦糸時間、田植えや夏祭り等の季節に合わせた様々な行事に、保護者も子どもたちと一緒に参加しています。それによって、保護者も子どもたちと同じ体験を共有し、共感しながら、子どもたちの成長に寄り添うことができています。子供たちがなぜ、どのように成長しているかを身近に感じながら、子育てについて日々学んでいます。

【在園児 年長児さん お母さん】

にじたぺに通い始めて2年が経ったある日、朝顔をもらってきた妹に「(家にある他の植物含め)7人目の家族だね。」と嬉しそうに声をかけていた長女。母親の誕生日には、ケーキがないことを伝えると「作ってあげる!」と、すぐに折り紙でお手製ケーキとローソクを作って、自信満々に歌います。その眼差しは真っ直ぐで、日々の中に自分で喜びを見つけられる豊かさに満ちています。人間は自然と共にあることを学び、自分と同じように周りを大切にできること。身近にある物の面白さに気づき、創意工夫し、それを心から喜べること。この感性があればもう、どこへ行ってもきっとしっかり輝ける。そんな気がしてなりません。

そしてこの2年、個性豊かなお父さんお母さんたち、いつ何時も温かく親子を受け入れてくださるスタッフと、まるで親戚や家族のように四季を共にするうちに、「子育てとは何としんどいものか」と固まり切っていた母の心はいつの間にか柔らかくほぐされ、皆でこどもの成長を喜べる幸せに満ちています。子育てが辛いのではなく、孤育てが辛かったのですね。

【在園児  年少児さん お母さん】

2023年度、年少さんから娘が入園してお世話になっています。それまで他の保育園に通っていましたが、にじタペに転園した決め手は「食事」と「保育方針」と「保護者さん」でした。

娘はアトピー性皮膚炎で、薬を使わず食事療法での完治を目指しており、砂糖を使わず昔ながらの調味料のご飯を提供してくださるのは、本当に有難いポイントです。このような食事のことも含め、スタッフ皆さんが子どもたち一人ひとりを見て、それぞれの育ちに寄り添ってくださることに有り難みを感じています。

心の根っこを育ててくださることで、一生モノの強さとしなやかさを得られそうです。そして私たち親にとっては、近しい価値観を持ちつつ個性的な仲間と出会える場であり、みんなでみんなの子を見守り育てるような大家族感があります。そしてそれは、卒園後も続いていく希望があり、今この環境で子育て出来ていることに、とても感謝しています。

【在園児 年長児さん お父さん】

国分重久の里山に囲まれた幼稚園がある。竹林に囲まれ、小さな池には季節の生物が育み、園児の自主性に任せたシュタイナー教育を実践しつつ、童歌や伝承遊び、味噌作り、夏祭りなどで子どもたちの感性が成長する。話を聞いたとき、そんな夢のような幼稚園があるのかと思いましたが、体験して事実であると理解しました。子どもの思いを尊重しつつ、個性に合わせ一人ひとりにきめ細やかな対応をしてもらえる先生方の努力もさることながら、子ども達のためにと季節の行事に参加する父兄や、それを手助けしてくれる近所のみなさん、里山全体で子どもたちの成長を手助けしていくれる。むかしむかしの温かい子育てと、自然に囲まれた里山の環境で、わが子が成長する姿を見ることができて、本当に感動しています。

【卒園児さん お母さん】

にじタぺでは子どもの自主性を尊重し、自分で考え行動し、また自分で考えて行動する。その習慣をつけて貰ったように思います。顕著にあらわれたのが、卒園してからでした。1年生の夏から、2年生になるまでの間、学校に通えなくなりました。その間、色々な事を経験し、自分から色々な大人に話し、自分の考えを自ら伝え、自分の中でかみ砕き、自分の夢を見つけ、自分の中にある疑問(なぜ勉強するのか???)に向き合い、「自分の夢を叶えるために勉強する」という考えに辿り着き、今では自分で選んだ特任校の学校へ毎日バスに乗って元気に通えるまでになりました。にじたぺでの経験がなかったら大人も見守ることができなかったし、子どもも途中で諦め、ここまで辿り着けなかったでしょう。にじタぺでの経験があるからこそ、壁にぶつかっても「大丈夫!」という自信が子どもも大人も持っていたように思います。

【卒園児さん お母さん】

にじタぺは節気や節目をとても大切に、日々の営みを充実とともに過ごし、特別な行事をみんなでつくり、大切に過ごしています。 息子は季節のめぐりとともに歩み、創造性と明るさに満ちたスタッフの方々、朗らかな地域の方々に見守られて、身体と心をいっぱいに使って遊ぶ日々を過ごしました。息子の世界観は広がり、虫や鳥など生き物を見つけること、創作が大好きになり、すでに持っている感性が豊かに磨かれる機会をいただきました。 また、成長する息子を通して、親である自分自身も心がやわらかくほぐれていきました。にじタぺの日々には、親の心をやわらかくほぐすマジックがあるようです。 健やかな心と身体を育み、人と人の関係性を結び、地域の伝統をつなぎ、里山の自然を育み育まれて、いのちを謳歌する場所がにじたぺだと感じています。その体験は希望として、その後の人生を照らしてくれています。 

卒園児さん お母さん

にじタぺでの「名」にまつわる思い出を二つご紹介します。ひとつ目は入園まもなく。にじタぺでは、おとなも子どもも自分の名をどう呼ばれたいかを自分で決めます。さん付けで呼ばれたい子、ちゃん付けがいい人、呼び捨てがいい子、などいろいろです。一つ一つ自分たちで決めながら他者も尊重する、にじタぺ生活の始めの一歩でした。

ふたつ目は、帰りの会での「うれみしゃ」の時間です。子どもたちが輪になって座り、竹富島に伝わる名づけの唄の調べにのせてひとりひとりの名前が呼ばれ、名を呼ばれた子はそっと蝋燭を吹き消します。名を呼ばれ、火を消す。時間にすると5秒にも満たないわずかな時間。その瞬間はそれぞれの特別な時間。そのような時間を毎日毎日大切に積み重ねていくことで、こどもが「自分は愛されて大切にされる大事な存在なんだ」と信じる根っこが育まれていくのだと感じました。